3分間説法 苦しみの原因【有無同然(1)】
70代になって少しだけ人生が見えたように錯覚しています。
YouTubeの動画で「仏教に学ぶ幸福論 by 菊谷隆太」を観て本当に勉強になりました。
お釈迦さまが説かれた「有無同然」に同感です。
あまりにも良いお話なので紹介させていただきます。
私もこれから少しずつ学んでいきたいと思います。
ヨーロッパ観光の名所、スイスのレマン湖のほとりで、
スイス人が釣りをしていた。
しばらく見ていた日本人が
「何しているんですか」と聞いた。
「いや、魚を釣ろうと思って」と答えると、
「釣れませんね。いっそ底網かけてバーッと捕ったら」と日本人。
「底網かけて捕ってどうする」と逆にスイス人が聞く。
「市場で売ればいいじゃないか」
「儲けてどうする」
「景色いいからこの辺の別荘を買えばいい」
スイス人が「別荘買ってどうするの」
日本人いよいよ困って
「釣りでもしてればいいじゃないか」
こんな幸福論の破綻は世に満ちています。
仏教では、これさえあれば満足できる、幸せになれる、 と人々が躍起になって追いかけているものを
「有っても無くても同じことだ」『有無同然』と喝破します。
「田なければ、また憂いて、田あらんことを欲し、 宅なければ、また憂いて、宅あらんことを欲す。
田あれば田を憂え、宅あれば宅を憂う。 牛馬・六畜・奴婢・銭財・衣食・什物、
また共にこれを憂う。有無同じく然り」(大無量寿経)
「田畑や家が無ければ、それらを求めて苦しみ、 有れば、管理や維持のためにまた苦しむ。
その他のものにしても、みな同じである」
*1:菊谷隆太公式サイトより引用