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一人でぽつんと生きればいい

一人でぽつんと生きればいい (単行本) 単行本(ソフトカバー) – 2021/10/30
曽野 綾子  (著)
5つ星のうち3.7    12個の評価

単行本初収録21編 最新エッセイ集

90歳を迎えて――
最晩年の私がたどりついた場所

私は生き方が無様(ぶざま)だ。
赤ん坊にも動物にも好かれたことがない。
でもそれでいいのだ。

・秀才であろうと、鈍才であろうと
・義理を欠く人間の言い訳
・時々は愚かな時間の使い方を
・何のために生まれてきたのか
・私が幸せだと思うとき
……ほか 人間の本質を軽やかに描き出す珠玉の21編

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【本文より】

老人になると、それまで何でもなかったことが、難しくなることがある。
長生きなど、それほど望まない、と口にする老人は多い。私もその一人だ。
世の中の進歩をみていると、百二十歳まで生きた自分が周囲について行けるとは思わない。
すべて物事には、適当という点がある。(「時々は愚かな時間の使い方を」より)
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一人の人間は、秀才であろうと鈍才であろうと、一生にできる仕事の量は、
それほど違わないのではないかと思われる。
三十歳で早死にする勤勉な人より、最近では六十歳すぎの停年まで気楽に働く人の方が、
はるかに多くの仕事をこなして死ぬのではないかと思われる。(「秀才であろうと、鈍才であろうと」より)

 

出版社からのコメント
単行本初収録
最新エッセイ集です
90歳を迎えた著者がたどり着いた場所とは
著者について
1931年、東京生まれ。54年、聖心女子大学英文科卒業。
79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。
93年、恩賜賞・日本藝術院賞受賞。
97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。
98年、財界賞特別賞を受賞。
2012年、菊池寛賞を授与される。
1995年12月から2005年6月まで日本財団会長を務める。
2012年まで海外邦人宣教者活動援助後援会代表。
2009年10月から2013年6月まで日本郵政株式会社社外取締役を務める。
日本藝術院会員。日本文藝家協会会員。