北海道で初の「1万人超」札幌など各地で"過去最多"更新

2,196 回視聴 2022/11/15
ついに1万人を突破。北海道の感染拡大が止まりません。

　北海道内では11月15日、新たに1万906人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。これまでにない感染拡大に鈴木知事は危機感をあらわにしました。

　北海道鈴木直道知事：「1万人を超える過去最多の感染が確認され、今月に入って三度にわたって過去最多病床の使用率も50％に近付くような上昇がみられる」

　北海道内では11月15日、新型コロナウイルスの新たな感染者が初めて1万人を超え、1万906人確認されました。

　1日の感染者数としては最も多く、札幌でも3920人、空知地方で593人、胆振地方で647人など各地で過去最多を更新しました。

　また亡くなった方もこれまでで最も多い34人が確認されています。

　北海道鈴木直道知事：「北海道としては全国で1番感染者が多い状況ですので、速やかに政府に基本的対処方針、対策会議を開いていただいて議論していただきたい」

　会見で鈴木知事は、国に対策強化を求めるとした一方、「行動制限などを求めるつもりはない」などとして、道独自の対策については有識者の意見を聞く考えを示しました。

　これまでに例のない感染拡大で、医療機関の負担が増しています。

　あさぶハート・内科クリニック福島新院長：「第8波は高い波になっていて発熱外来では抱えきれない」

　さらに目立つのが陽性率の高さです。

　11月15日、病院を訪れた18人のうち、16人が陽性と診断され、陽性率は9割に上ります。

　医療従事者も細心の注意を払いながら、診察にあたっています。

　あさぶハート・内科クリニック福島新院長：「抗原検査は飛沫が一番飛びやすいので、職員に感染しないように、防御シールド、防護服で検体をとる」

　少しでも接触を減らすようリモート診察や会計時のキャッシュレス決済も導入しましたが、何より心配なのがいわゆる「医療崩壊」です。

　あさぶハート・内科クリニック福島新院長：「特に私たちが懸念するのは重症化リスクが高い方、速やかに医療機関にアクセスできなければいけないが、どうしても遅れてしまうことによって、持病が悪化したり、重症化してしまうことが非常に懸念しています」

　道はワクチンの積極的な接種とリスクが高い場所を避けるなど感染対策の徹底を呼びかけています。

シニア情報局