あのとき連絡していれば~結婚記念日に妻を亡くした警察官は今
出会ったのは仕事の合間に立ち寄る行きつけの喫茶店。
結婚して3人の子どもにも恵まれました。
刑事として昼夜関係なく仕事に没頭していた12年前。
最愛の妻は、交通事故で亡くなりました。
その日は私たちの12年目の結婚記念日でした。
自分のような悲しい思いを誰にもしてほしくない。
きょうも私は横断歩道に立ち続けています。
(広島放送局記者 相田悠真)
妻は 横断歩道で…
平日の昼休み。
私は職場に近い場所で、ほぼ毎日立ち続けています。
妻のかおりは12年前、図書館に本を返しに行く途中、横断歩道を渡っていたときに、車にはねられて亡くなりました。
横断歩道のすぐ近くに警察官が立っていたら、ドライバーはもっと気を付けて運転してくれるのではないか。
そう考え、昼休みは短時間で食事を済ませ、横断歩道に立つようになりました。
人生を台無しにされる思いを、もう誰にもしてほしくないのです。
突然失った かけがえのない存在