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「運転できないなら死ぬしかない」返納か更新か…高齢者の免許更新“技能検査”の現場(2022年11月23日)

「運転できないなら死ぬしかない」返納か更新か…高齢者の免許更新“技能検査”の現場(2022年11月23日)

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115,974 回視聴  2022/11/24
各地で高齢ドライバーの事故が相次ぐなか、国は、違反歴のある一部の高齢者を対象に、免許更新時の『技能検査』を義務化しています。

制度導入から半年、高齢者が集まる教習所を取材しました。

宮崎県延岡市で22日、自動車教習所に軽自動車が侵入し、クッションバリアに衝突しました。

運転していたのは70代の男性です。

19日に軽自動車が歩道に突っ込むなどして6人が死傷した事故も、運転していたのは97歳の高齢者でした。

捜査関係者によりますと、逮捕された高齢者が免許を更新したのはおととしで、その際に受けた認知機能検査では問題はなかったということです。

しかし、現場にブレーキの痕がないことから、警察はアクセルとブレーキを踏み間違えたとみて、調べを進めています。

全国的に後を絶たない高齢ドライバーによる交通事故。一方で、運転免許の更新を選択する高齢者もいます。

免許更新のための高齢者講習が行われている、東京・武蔵野市の『武蔵境自動車教習所』では、連日すべての回の予約が埋まっているということです。

23日、この教習所で行われていたのは70歳以上のドライバーへの高齢者講習。交通ルールの確認や視力検査、そして運転試験があります。

81歳:「(Q.普段はどれくらいの頻度で運転を)八ケ岳に別荘があって(滞在中)遠いから、買い物とか手近にスーパーがない。そういう時に必要なんです」

75歳:「毎日運転。自宅から会社まで30分。この間は新潟まで400キロ走った。40年くらい電車に乗ったことない。(Q.運転には自信が)自信というか足かな。運転できなくなったら、死ぬしかないな」

相次ぐ高齢者ドライバーの事故を受けて、政府も対策に乗り出しています。

これまでは免許更新の際に、認知機能検査に合格し、そのうえで高齢者講習を受ける必要がありました。

これに加えて、今年の5月から、一定の違反歴のあるドライバーは『運転技能検査』に合格する必要があります。

武蔵境自動車教習所では、この検査の導入後、練習をしてから訪れる高齢者が増えたといいます。

全国で9月末までに3万人余りが運転技能検査を受験し、合格率は88.9%でした。

落ちても、免許の期限が来るまでは、何度でも受けることができますが、教習所によっては、すでに予約が何カ月も先まで埋まっているところもあり、注意が必要です。

講習に参加した高齢者はこう話します。

81歳:「(Q.高齢者の事故について)聞きます。主人も免許返上と言っている。私もこれが最後だと思う。娘たちが『もうやめて。事故起こすと嫌だから』と」

86歳:「(Q.次の免許更新は)これから3年後だったっけ、2年後だったっけ。その時は90近くになっちゃうからね。今回が最後かなと」

高齢ドライバーによる事故をどう防ぐべきなのでしょうか。

交通政策に詳しい、山梨大学の伊藤安海教授はこう話します。

山梨大学大学院・伊藤安海教授:「自分で自分の能力をみるのは、かなり難しい。聞く耳を持てるかどうかが、一番の重要点。周りからコメントもらった時に、一方的に『そんなことはない』『俺は大丈夫』と言うようになったら、自分は危ないぞと肝に銘じてもらうといい」

伊藤教授は、返納か、従来通り運転継続か、現在高齢ドライバーには2つしか選択肢がないのも課題だといいます。

山梨大学大学院・伊藤安海教授:「ヨーロッパやアメリカで広がっている、地域限定免許や時間限定免許のような、限定免許の制度を入れていって、だんだん運転できる時間や場所を区切っていくことで、徐々に車のない生活に移行するような、間の段階を作ることが大事かなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp