シニア情報局

シニア・高齢者向けの情報を発信させて頂いております。

方丈記に描かれた5大災厄が映す諸行無常の本質 養老孟司が「一番読んでもらいたい古典」と言う訳

方丈記に描かれた5大災厄が映す諸行無常の本質 養老孟司が「一番読んでもらいたい古典」と言う訳

toyokeizai.net

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という書き出しの文章は、多くの人に知られていると思う。これに近い時代に書かれたとされる『平家物語』の始まりにも、この文章はよく似ている。というより、同じ感慨を記している。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」。どちらもすべてのものは移り変わり、とどまることはない、と述べる。これが鎌倉時代初期に起こった思想の革命であろう。こうした思いを背景にして、日蓮宗浄土真宗禅宗など日本固有の仏教が生まれる。