吉本新喜劇風 童話「赤ずきんちゃん」
吉本新喜劇風 童話「赤ずきんちゃん」
むかしむかし、ある村に赤ずきんちゃんという、おばあちゃんが大好きな元気な娘さんがおったんや。ある日、おかんがおばあちゃんの家にお菓子とワインを持って行かせようと思ってん。
おかんは、「おばあちゃんちまで行って、途中で変なおっさんに話しかけたりせんといてな」と注意してん。ところが、赤ずきんちゃん、森の中で大きなオオカミに出会ってもうたんや。オオカミは、ニヤリと笑いながら、赤ずきんちゃんが行く先のおばあちゃんんちを聞き出してん。
オオカミ、おばあちゃんんちに先に行って、おばあちゃんを食べてしまったんや。そして、おばあちゃんの服を着て、ベッドに寝て待ってたん。
そしたら、赤ずきんちゃんがおばあちゃんんちに着いて、「おばあちゃん、どないしたん?顔がおかしいわ」と言うてん。オオカミは、「風邪ひいたからやで」とごまかして、赤ずきんちゃんをベッドに誘うんや。赤ずきんちゃん、ベッドに入ったとたん、オオカミに食べられてもうたん。
ところが、ちょうどそのころ、近くを通ったおおかっぱの猟師が、家の中で何かおかしいことに気づいてん。猟師は家に入って、オオカミのお腹を切り開いて、赤ずきんちゃんとおばあちゃんを助けてくれたんや。
オオカミは、お腹に石を詰められて、どっかん!井戸に落ちて、おしまい。赤ずきんちゃんは、おかんの言うことちゃんと聞いて、知らん人に話しかけんこと、おばあちゃんんちまで道草せんと行くことを学んだんや。みんな大笑いやったわ。