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家族が感じた“3つの不可解な点” 事故か、事件か 残る多くの謎

【独自検証】家族が感じた“3つの不可解な点” 事故か、事件か 残る多くの謎(2022年10月5日)

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 南朝芽さん(7)の行方が分からなくなって5日で13日目です。いまだに多くの謎が残されたままです。事故なのか、それとも事件に巻き込まれたのか。朝芽さんの家族が感じた“3つの不可解な点”を独自に検証しました。

 朝芽さんの家族:「靴と靴下が一晩雨風にさらされたにしては、泥汚れが少なく状態が良かったことが不可解な点として挙げられます」

 家族が語る「3つの不可解な点」。家族のコメントやこれまでの取材から、朝芽さんの当日の足取りと残された謎をたどります。

 千葉県松戸市の小学1年生・朝芽さん。

 行方が分からなくなったのは先月23日。3連休初日の祝日、午前11時半ごろ、朝芽さんはピンク色のキックボードを持って1人で自宅を出ました。

 行方不明になった当日、朝芽さんは公園で母親と待ち合わせをしていました。朝芽さんが自宅を出た5分後に母親が後を追い掛けたと言いますが、朝芽さんの姿は公園にはなかったと言います。

 待ち合わせの公園からおよそ900メートル離れた流山市の公園で午後4時20分ごろ、母親の知り合いが朝芽さんのキックボードを発見。

 その少し前にも近隣住民が目撃しています。

 近隣住民:「皆さんが捜している時にキックボードが落ちていた。ピンクの。倒れていたと思う」「(Q.時間は?)午後3時すぎだと思う。午後3時から4時くらい」

 朝芽さんはこの公園に1人で向かったのでしょうか…。

 キックボードが見つかった公園のすぐ隣のお寺には防犯カメラが複数台設置されています。お寺の北側の防犯カメラの映像で行方不明当日の状況がさらに分かってきました。

 キックボードが目撃されたのは公園の北側の入り口です。

 まず、南側の防犯カメラに映っていたのは、正午ごろ、キックボードで移動する朝芽さんの姿です。寺の前の道路を通過し、道に面した駐車場へ。この時、白い車に乗っていた男性がその姿を目の前で目撃。当時の様子をこう語っています。

 朝芽さんを目撃した男性:「速く目の前を走っていった。ピューって。何しろ速かった」

 朝芽さんは後方から来た車を振り返って確認しながらそのまま前方へ。この後の足取りが分かっていません。

 今回新たに入手した北側の防犯カメラ映像を確認すると…。正午から午後5時までの5時間で、朝芽さんらしき女の子の姿は見つかりませんでした。

 母親と待ち合わせた公園は南東の方角です。朝芽さんは南側の道路から公園に向かって1人で移動してきたのでしょうか。

 元警視庁刑事の吉川祐二氏はこう推測します。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「朝芽さんはキックボード自体を遊び道具というよりも交通手段。自宅から公園まで来る移動手段の道具として見ていた可能性も高い」

 家族によりますと、朝芽さんは母親に連れられ、この公園に来たことがあったといいます。

 朝芽さんの家族:「さやは一度通った道や行った場所を覚えることが得意なので、過去に母と通った道や車で行ったことがある場所に向かった可能性もあります。キックボードは乗り飽きてしまったら乗り捨てることもよくあります」

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「公園で、もしくは土手で遊ぼうという気持ちだった可能性は非常に高い」

 新たな防犯カメラ映像では、午後3時半ごろから雨が降り始めていることが分かります。さらに、午後4時半ごろには赤色灯を回したパトカーが。公園でキックボードが発見され、向かったものとみられます。

 河川敷で靴と靴下が見つかったのは行方不明になった日の翌日。

 その先月24日の映像です。発見場所の周辺で警察官が生い茂る草をかき分け捜索しています。朝芽さんは1人で河川敷へ行ったのでしょうか。

 朝芽さんの家族:「土手には母と階段を登って遊びに行くことがありました。気分が上がり1人で向かう可能性があります」

 土手を下ると砂利道があり、その先に河川敷が広がっています。

 朝芽さんの家族は警察の情報をもとに、発見された当時の状況をイラストで描いて公開。

 「不可解な点が3つある」と語っています。その一つが…。

 朝芽さんの家族:「靴と靴下が一晩雨風にさらされたにしては、泥汚れが少なく状態が良かったことが不可解な点として挙げられます」

 行方不明当日の午後3時すぎから、河川敷で雨が降り始めています。そして翌日の24日にかけては、台風の影響で断続的に激しい雨が降りました。それにもかかわらず「泥汚れが少ない」という違和感を家族は感じています。

 この点について、元警視庁刑事の吉川祐二氏は。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「雨が降ることによって靴についている泥・汚れが流れることはあり得る」

 2つ目の不可解な点。それは「発見された場所」です。

 朝芽さんの家族:「(朝芽さんは)水に濡れたりすることが苦手で、靴を履いた状態や周りで足を拭いてくれる大人がいない状態で自ら水に入ることは考えにくい」

 発見された場所のすぐ脇には側溝があり、雑木林の先には江戸川がある状況で、自ら靴を脱ぐことは考えづらいといいます。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「この場所で脱いだということは若干違和感を感じる」「(Q.川遊び以外で靴を脱いだとしたら)その可能性はちょっと考えられない。歩いていてぬかるみにはまってしまった、そして靴の中が汚れてしまった。そこで脱ぐのはあり得るかもしれない」

 家族が感じる3つめの不可解な点は「発見された時間」です。靴と靴下が見つかったのは先月24日の午前10時ごろでした。

 朝芽さんの家族:「父が靴と靴下の発見当日の午前2時と午前4時に、母は午前8時から9時の間に靴と靴下が発見された場所に捜索に行っています。ですが、両親が見回った時には靴も靴下もありませんでした」

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「この証言については本当に重要だと思う。でもここに靴が置いてあったのは事実。第三者が持ってきた可能性は現段階で否定はできないと思う」
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