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「高齢者施設」おトクな利用法…“サービス付き”月7.5万円~“超高級”入居金1億円超

「高齢者施設」おトクな利用法…“サービス付き”月7.5万円~“超高級”入居金1億円超

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 自宅に住むことが難しくなったらお世話になる「高齢者向け住宅」。月7万円から、入居費用が1億円を超えるものまで、様々なプランが登場しています。費用のお得な支払い方も明らかになりました。

■「高齢者施設」種類は様々

 70代・60代夫婦:「家も処分しました。老後はマンションに住めばいいかな」
 60代女性:「子どもたちの負担を考えると、施設でいいかな」

 老後の暮らし方を豊かにする選択肢「高齢者施設」。その形態は様々です。種類は大きく分けて、2つあります。

 多くの人がイメージするのは、自治体や社会福祉法人が運営する公的施設。費用は安く抑えられますが、その分人気が高く、入居までに順番待ちをすることもあります。

 一方、民間が経営する施設の場合、かける費用によってグレードがアップ。受けることのできるサービスも様々です。

 街で、高齢者に話を聞いてみました。

 70代男性:「(Q.施設に入る場合“お金”は気になる?)そりゃあ、なります。妹なんか、厚生年金もあんまり払ってないから、『私入れないんじゃないか』って言ってる」

■“サービス付き”月7.5万円~

 心配事はやはり“お金”です。

 横浜市にあるサービス付き高齢者向け住宅は、自立が可能な60歳以上を対象にした物件。月々の家賃は7万5000円からです。見た目は至って普通のマンション。しかし、“サービス付き”とは?

 パワーズアンリミテッド・元原慎吾さん:「(サービス付き)高齢者様向け住宅ということで、玄関の部分段差を低くしております」「こちらが安否確認をする装置になっていて、コールセンターにつながります」

 バリアフリーや緊急通報システムなどの福祉サービスが付いています。

 とは言え、あくまで自立した人に向けた施設。食事などは入居者自身が準備。安否確認や生活相談など、最低限の福祉サービスのみを提供することで、金額も最小限に抑えているのです。

■“要介護”なっても安心サービス

 続いては、埼玉県和光市にあるサービス付き高齢者向け住宅です。

 月の家賃は13万6000円からで、自立が可能な60歳以上が対象なのですが、将来的に助かる“あるサービス”が付いています。

 3年前に子どもたちの勧めで入居したという藤原さん夫妻。40年以上暮らした大分県の家を手放し入った理由は?

 藤原初男さん(90):「歩行困難の病気になりまして。手術で一応回復はしましたけど、心配になりました」

 体の動くうちは、これまで通りの日常を送りたい。そんな悩みを解決するサービスが、この施設にはありました。

 つながっていたのは、同じ会社が経営する「介護サービス付き高齢者向け住宅」。もし、介護が必要になった場合、新たに敷金などが発生せず移ることができます。

■天然温泉&ジム付き 麻雀も

 街で取材を続けると、こんな声もありました。

 60代男性:「できたら、都会を離れて、最後は田舎のほうで暮らしたい」

 都会暮らしに疲れ、癒やしを求める人には、このような高齢者施設もあります。

 周りを緑に囲まれた茨城県つくば市の介護付き有料老人ホーム。敷地内には、滝の流れる庭園もあり、自然を感じることができます。

 部屋には、リクライニングベッドや健康状態の分かる見守りシステムが設置されています。

 フィットネスジムやシミュレーションゴルフなど、様々なアクティビティーも。さらに、こんなものまであります。

 入居者の男性(95):「お風呂も、ここ天然の温泉なんです」

 天然温泉に、なんと露天風呂まで付いています。

 入居者第1号のYさんは、夫が亡くなったことをきっかけに、去年5月に都内から身内が住んでいるつくば市にやってきました。ホームに来て、こんな初めての体験もあったといいます。

 ホームスタッフ:「お友達同士で、麻雀のサークルもされて…」
 Yさん:「私は全然知らないですけど、『教えてあげる』って言うので、週に1回2時間ぐらいしてます」

 ホームでできた新しい友人。その勧めで、人生初めての麻雀も経験。気になる入居金は2800万円から。月額は24万7500円からです。

■“超高級”でも9割超埋まる

 そんななか、こんな超高級施設もあります。

 都内にある「サクラビア成城」は、一流のサービスを体験できるといいます。一体、どのような施設なのでしょうか?

 レジデントサービス部・川岸美加さん:「こちらがフランスの“ルノワール”の作品となります」

 フランスが誇る芸術家・コローの絵画と、一流の芸術作品が飾られています。

 こだわりは食事にもあります。ホーム内のレストランでは、常時30種類の料理を用意。定期的にラインナップも変更し、入居者に飽きがこないように工夫されています。

 取材を進めていると、音楽が聞こえてきました。

 入居2年目・大橋勇郎さん(78):「(仕事が)現役の時は、こんなことできなかったでしょ?だから、リタイアしてから初めて、プロの先生に習っている。とっても大切な趣味です」

 外資系の製薬会社に40年務めた大橋さんは、夫婦共に健康で楽しく充実した生活を送るため、この施設を選びました。

 ホーム内には、24時間365日、介護スタッフと看護スタッフ、さらに協力医療機関の医師が常駐。深夜であろうと、急な体調の変化にも対応できる環境が整えられています。

 大橋さん:「人生は1回しかありませんから、どうやったら楽しめるか、健康であることも大事ですし」

 入居金が1億1910万円から。月額は24万7955円という都内屈指の高齢者施設ですが、それでも9割以上が埋まっているといいます。

■“高額入居金”支払わない選択も

 月の家賃が数万円から、入居金約1億円超えまで様々なタイプがある高齢者施設。実際、入居にはいくらくらい必要なのでしょうか?

 FPオフィス ブル・シエル 森村梨果香代表:「サービス付き高齢者住宅というのが、月額の平均は15万円前後になっています。有料老人ホームは、介護部分の値段が入っていますので、平均25万7000円」

 また、入居金は数年かけて月々の支払いや、サービス料にあてられることが多いため、入居期間が重要だといいます。

 森村代表:「一般的に5年以上住む場合は、入居金を払ったほうがいい。それ以外(未満)で退去する場合は、入居一時金は払わず、月額の利用料を増やしていくのがいい」

(「グッド!モーニング」2022年9月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp