“最強寒波”スリップ事故相次ぐ 立ち往生の新名神で通行止め…物流混乱も(2023年1月26日)
“最強寒波”スリップ事故相次ぐ 立ち往生の新名神で通行止め…物流混乱も(2023年1月26日)
11,119 回視聴 2023/01/26
10年に一度と言われる最強寒波の影響は26日も続いています。全国各地でこの冬一番の寒さとなり、路面凍結などから事故が相次いでいます。
雪がやんだ後も渋滞が続いていた名神高速道路。渋滞の先に何があるのかというと、スリップしてガードレールに衝突した大型トレーラー。運転席は反対方向を向いてしまっています。26日朝、東近江では観測史上もっとも低いマイナス12.3℃を観測し、路面は凍結していました。
一方、25日は三重県から滋賀県の間で10.4キロにわたり立ち往生が続いていた新名神高速道路。ネクスコ中日本は夜も除雪を手作業で行い、車を1台ずつ送り出したということです。一夜明けた26日朝は、発生から20時間以上たった午前8時すぎに立ち往生は解消されました。後続車は、ゆっくりと除雪車について走っていきます。
25日は、トラックで埋め尽くされていた土山サービスエリアも26日は、車はまばらです。新名神高速道路の立ち往生はすでに解消されていますが、土山サービスエリアでは数台車が止まっていて、なかにはここに残らざるを得ない状況の人もいます。なぜ、こことどまっているのでしょうか。
トラックのドライバーは24日から、もう29時間立ち往生したままです。
立ち往生したトラック運転手・内川弘さん(58):「エンジン故障してしまって…暖房なしで寝ていた」「(Q.寝る場所は?)後ろ…」
男性は、埼玉から大阪に向かう途中で立ち往生。その際にエンジンが故障して動けなくなり、26日朝も土山サービスエリアでレッカーしてもらうのを待っていました。
立ち往生したトラック運転手・内川弘さん:「(Q.来てくれそう?)うん…」
25日夜は、ネクスコ中日本が使い捨てカイロや防寒シート、ガソリンを配ったそうです。しかし、問題は食料…。
立ち往生したトラック運転手・内川弘さん:「何か食べるものないのと。堺ナンバーの人がリンゴを2つくれた」
25日、鈴鹿パーキングエリア付近で19時間立ち往生した男性も…。
19時間立ち往生した男性:「夜の8時です。徒歩で1キロ先のパーキングエリアに向かっています。雪の高さも、こんな形で長靴の上を超えて」
しかし、パーキングエリアのコンビニエンスストアはパンの棚が空っぽでした。その直後にたまたま弁当が入荷、買うことができたそうです。物資不足は26日も解消していません。
滋賀・甲賀市の土山サービスエリアでは…。
土山SA・杉山拓さん:「(Q.空っぽ)普段は、ここにおすしがずらりと並ぶが、入荷が止まっていて、こういう状況」
京都から届くはずの柿の葉ずしが届かないといいます。
土山SA・杉山拓さん:「立ち往生と渋滞の影響で…。正直、想定外」
そして午後3時、ようやく商品が…。
土山SA・杉山拓さん:「2日ぶり。良かった」
物流の混乱は、いつ解消されるのでしょうか。
愛知県に本社があるトヨタは、国内全14の工場28ラインで25日、夜間の稼働を停止しました。物流が混乱し、部品が不足することなどが理由です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp