シニア情報局

シニア・高齢者向けの情報を発信させて頂いております。

プーチン大統領に焦り? 支配地域の編入“強行” ロシア国内からは脱出者が急増

 

プーチン大統領に焦り? 支配地域の編入“強行” ロシア国内からは脱出者が急増(2022年9月28日)

youtu.be

ANNnewsCH
チャンネル登録者数 286万人

 ウクライナの4つの州で強行された編入を問う住民投票は、9割が支持されたと親ロシア派は発表しました。一方で、部分的な動員令が出てから1週間です。ロシア国外へ脱出する人が急増しています。どうやらプーチン大統領は焦っているようです。

 ロシアとジョージアの国境検問所を捉えた衛星写真。そこへ続く道路は延々と車の列が連なっています。皆、ロシアから出ようとする人たちです。

 34歳の男性は幼い子どもを2人連れています。

 ロシアから来た男性:「公正な戦争なら皆、戦う準備はできています。もし国を守るためなら、それは公正だし怖くない。だけど兄弟を殺すために戦いに行くのは無意味です。だから皆逃げている」

 ロシアから来た男性(57):「皆に言いたい。私は戦争に反対です。プーチン政権を支持しないし、ウクライナで起きていることを支持しない。兄弟殺しの戦争は支持できません」

 人々が国を逃れようとする理由。それはロシアで出された「部分的動員令」です。すでにロシア各地では、続々と予備役兵が招集されています。

 ジョージアとの国境だけではありません。カザフスタンとの国境でも大勢の人々が検問所を抜けられる時を待っています。

 そして、ロシア西部と国境を接するフィンランドでも…。

 国境を越えて来たロシア人:「ロシアの人々もウクライナの人々も皆、ロシアの政治の被害者です。我々、皆にとって悲劇です」

 フィンランドに入国したロシアの人々のなかには、さらに第三国へと向かう人々もいます。ロシアを出るのは簡単ではありません。

 モスクワから来たロシア人:「フィンランドとの国境は問題ありませんが、ジョージア国境を抜けるには2、3日かかります。カザフスタンも同様です」

 ジョージアとの国境に続く道路を埋め尽くす車は、一向に動く気配がありません。

 モスクワから来た人:「モスクワからトビリシを目指して4日間、車を運転してきましたが、進めなくなり、車を捨てて歩いています。地獄のようです」

 カザフスタンとの国境では、動かない車列の周りでテントを張る人もいます。そして、無事に国境を抜けられても、その先の生活は見えません。

 モスクワから来た人:「アパートや賃貸の部屋を見つけるのがすごく難しい。ホテルなども空き部屋は全然残っていません。ただ、ボランティアが臨時の宿を用意してくれたり、教会やモスクが泊まらせてくれるようです」

 ロシア政府は、動員はあくまで軍務経験のある予備役に限られる「部分的」なもので、「総動員」ではないと主張しています。しかし…。

 モスクワから来た人(25):「僕が国籍を持つロシアでは、大統領や大臣らの公式な発言は信用することができないんです。

 モスクワから来た人(36):「事態が分かっている人は、動員がすぐに終わるなんて思っていません。第2弾、第3弾が来ます」

 ロシアを逃れようとする人々が予期するもの。プーチン大統領は動員令を出した理由について、ロシアを守るためと主張しています。

 ただ、動員令に抗議するロシア人からは…。

 動員令に抗議する母親:「占領しているのは私たちです。ウクライナはもうソ連じゃないんです。あそこはウクライナです。彼らが決めることです」

 ロシアからジョージアに逃れた25歳の男性は出国を急いだ理由を、こう語ります。

 モスクワから来た人:「27日から30日までに国を出たほうがいい。なぜなら、27日に違法な住民投票が終わり、30日にプーチンが演説することになっているからです」

 違法な住民投票。それは、ロシアが占領するウクライナの4つの地域で実施したロシアへの編入を問う住民投票です。

 ウクライナ東部のルハンシク州を占領する自称「ルガンスク人民共和国」のトップは…。

 自称・ルガンスク人民共和国トップ、パセチニク氏:「投票率は非常に高い。ルガンスク人民共和国がロシアに加盟することに賛成する投票者の数は圧倒的だ。もちろん予想された結果である」

 投票を実施したロシア側当局によりますと、編入への賛成票はウクライナ南東部のザポリージャ州で93%、南部へルソン州で87%、東部のルハンシク州とドネツク州で、それぞれ98%と99%だといいます。

 ロシア、プーチン大統領:「この国民投票を行った地域の人々の救済が最優先に行われています」

 イギリス国防省は30日にもプーチン大統領が4つの地域の併合を一方的に宣言する可能性があると指摘しています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「占領地域で行われた茶番は住民投票のまね事とすらいえない」

 当初は数日で首都が陥落するとみられていたウクライナ侵攻が始まってから7カ月。ロシアが戦力を集中させる東部や南部でもウクライナの反転攻勢が続いています。

 第2次世界大戦以来となる動員令。そして、緊急で行った住民投票。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp