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【温暖化】ナイジェリア“水浸し”1カ月以上 キリマンジャロは氷河消失? 干ばつも(2022年10月27日)

【温暖化】ナイジェリア“水浸し”1カ月以上 キリマンジャロは氷河消失? 干ばつも(2022年10月27日)

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33,034 回視聴  2022/10/27
 ダムの放水が原因とされる洪水で1カ月以上も水が引かない、ナイジェリア。人も家畜も、劇的な生活の変化を強いられています。

 茶色く濁った水の上を走るボート。アフリカ西部に位置するナイジェリアでは、洪水によって押し寄せた水が1カ月以上経っても引きません。

 地元振興会の役員:「今いる場所は元々道路でしたが、洪水によってボートでしか通れなくなりました」

 9月半ばからの異常な大雨と、隣国、カメルーンのダム放水が原因とされる今回の洪水。ナイジェリアでは過去10年で最悪の洪水被害となり、600人以上が死亡、いまだ100万を超える人たちが避難しています。

 被害の酷かった南部のバイエルサ州で取材するCNN特派員、腰まで水につかってインタビューです。

 CNN特派員:「持っているものすべてが水の下?」

 女性:「そう、すべてです」

 長引く水害に人々の生活は一変し、移動手段は主にボート…、時には自宅の中も船で移動します。また、屋根の上では鶏が飼われていました。

 ラリー・マドワ記者:「この状態を見てください。ここは州都のメインストリートです。多くの人がボートを使って行き来しています」

 すでに大部分が水に浸かっていますが、今後、さらに雨が降る見込みです。

 ラリー・マドワ記者:「人々は国家緊急事態(の宣言)を望んでいるが、政府はそこまでの状況ではないとのこと。しかしそうは見えないでしょう」

 その一方、同じアフリカで干ばつの被害が深刻化。ナイジェリアや南スーダンなど洪水が起きている熱帯エリア。逆にケニアソマリアなど、東側の国で干ばつエリアが拡大。

 気象問題に詳しい、リーズ大学、大気科学教授:「気候変動がなければ、これほどの干ばつになってなかっただろう」

 気候変動の影響はアフリカのシンボルでもある「キリマンジャロ」でも。キリマンジャロタンザニアの北東部、ケニアとの国境部に位置します。標高5895メートル。山の頂は白く、氷河も存在。

 しかし、世界気象機関は現状のまま温暖化が進むと、2040年代までに氷河がすべて消失すると警告。

 今月下旬、キリマンジャロで山火事が発生。気温が高いと土壌や草木は乾燥、炎の勢いは増します。

 その煙はまるで雲のように立ち上ります。

 現地の報道によれば、500人以上が消火にあたり、ほぼ鎮火したといいますが、火災の原因については分かっていません。

 干ばつが続き、さまよう野生動物たち。乾いた大地に横たわる一頭のゾウ…。水や食べ物を探すうち、餓死したとみられ、周囲にあるのは枯れ細った木々のみ…。

 ユニセフは今後、温暖化が進むと2050年までに全世界の子どもたちが熱波にさらされると推測。

 動物一匹、姿が見えない。この光景と、同じ世界にならないよう警鐘を鳴らしています…。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp