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【歩道暴走】97歳運転手の素顔 街路樹なぎ倒し42歳女性死亡 車庫入れに不安も(2022年11月21日)

【歩道暴走】97歳運転手の素顔 街路樹なぎ倒し42歳女性死亡 車庫入れに不安も(2022年11月21日)

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 フロントガラスが割れ、大破してしまった車。ボンネットには高齢者マークが確認できます。歩行者の女性1人が死亡した事故で逮捕された97歳の男の、最近の様子を近隣住民が語りました。

 21日に身柄を検察庁に送られたのは97歳の波汐國芳容疑者。過失運転致死の疑いで20日に逮捕されました。

 高齢者マークが付いていて、フロント部分が大破した軽自動車。波汐容疑者が運転していたものです。

 事故が起きたのは、19日土曜日の午後4時46分ごろのことでした。

 波汐容疑者の車は、数十メートルにわたって歩道を暴走し、歩道を歩いていた42歳の女性をはねた後、信号待ちをしていた3台の車に次々と衝突。車の間に挟まり、歩道の段差に乗り上げた状態で停止しました。

 ぶつけられた車に乗っていたうち、4人はけがですみましたが…。はねられた川村ひとみさんは頭部を強く打ち、およそ2時間後、病院で死亡が確認されました。夫と小学生の娘、息子の4人家族だといいます。

 亡くなった川村さんの知人が20日、花を手向けに来ていました。

 亡くなった川村さんの知人:「娘同士が同級生ですごく優しくてお迎えで学童保育に来ているといつもにこにこ笑顔がすてきな人でした。無念だと思います。本当に。残された子どもたち、旦那様を思うと心情を考えるといかばかりかと思います」

 20日に事故現場付近で事故とほぼ同時刻を撮影した映像では、すでに周囲は暗く、大型商業施設が近くにあり、当時も車道は渋滞していたことがうかがわれます。

 波汐容疑者が歩道に乗り上げて暴走したのは、意図的なものか、車道と勘違いしてしまったのかは分かっていません。

 街路樹が2本もなぎ倒されていたことから、相当なスピードが出ていたと推測されています。

 警察は、現場にブレーキ痕がないことからアクセルとブレーキを踏み間違えていたとみて捜査しています。

 3年前、東京では当時87歳だった飯塚幸三受刑者が運転していた車が暴走し、幼い子どもと母親が犠牲になった池袋暴走事故が起きました。

 この年は高齢者が運転免許を自主返納する機運が高まりましたが、その後、返納者は減少しています。

 地域によって生活環境が異なり、返納については一概にはいえませんが、福島市民はこの事故をどうみているのでしょうか…。

 福島市民:「私…、免許センター疑うわ。97歳で通ったんでしょ?97歳の免許更新はいかがなものかと私は思います」「(免許が)なければ大変でしょうね。じゃあ、どうしたらいいのかって…」

 波汐容疑者が97歳で事故を起こすに至った背景には何が。

 近所の住人:「奥様が4、5年前に亡くなられて1人になって、娘さんはいらっしゃって…息子さんもいらっしゃるのかな。私も詳しいことは分からないんですけど…」

 数年前に妻を亡くして以来一人暮らし。ほぼ毎日、車で外出していたといいます。家族からは免許についての話は出なかったのでしょうか…。

 ただ、波汐容疑者は、免許更新時の認知機能検査で問題がなく、4カ月前に普通自動車から軽自動車に乗り換えていました。

 近所の住人:「短歌の選者なんかやってますよ。短歌を習いに来ている人もいますし、頭はしっかりなさってる方ですよね。話も大変面白くて」

 97歳という年齢をさほど感じなかったといいます。しかし、ここ最近は波汐容疑者の運転に不安を感じ始めていたそうです。

 近所の住人:「車庫入れの時はやっぱり切り返しとかはちょっと大丈夫かなって思ってはいた」

 警察は容疑者の認否を明らかにしていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp