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【タイ銃乱射】保育園で35人死亡 元警察官…目撃者「来月出産予定の先生も…」

【タイ銃乱射】保育園で35人死亡 元警察官…目撃者「来月出産予定の先生も…」

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日テレNEWS
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タイ東北部の保育園で6日、男が銃を乱射し、少なくとも子ども22人を含む35人が死亡しました。地元メディアによると、男は元警察官で、覚醒剤を使ったなどとして逮捕された後、解雇されていました。犯行を目撃したという教師は、「来月出産予定の先生も…」と襲撃の恐怖を語りました。

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日本時間6日午後10時前、タイ東北部ノンブアランプー県の保育園の前には、地元の住民や警察救急隊員が集まっていて、事件の大きさを物語っていました。

4歳の娘を亡くした母親は、「子どもが恋しい。子どもは普段、私のことを抱きしめてくれるから。私の心はぐしゃぐしゃです……。どうしていいかわからない」と泣きながら話しました。「いつから待っているんですか?」という記者の質問には、「事件が起きてからずっと待っているんです。子どもの顔を見たいです」と答えました。

サイレンが鳴り響く事件直後の映像では、保護者なのか、大勢の人が駆けつけ、泣き崩れる様子が捉えられていました。

現場は、タイ東北部・ノンブアランプー県にある保育園です。6日午後、男が銃を乱射するなどして、35人が死亡しました。少なくとも22人が子どもで、妊娠8か月の女性もいたということです。

現場となった保育園の様子を撮影した映像には、「犯人は銃で撃っただけでなく、車ごと人にぶつかっていきました」と当時の状況を説明するものや、「この人けが人です、病院へ運んであげて!」と、現場の緊迫した様子を伝えるものもありました。

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銃を乱射したのは、元警察官のパンヤー・カンラーブ容疑者(34)です。現場から車で逃走していましたが、その後、自宅で自殺しているのが見つかりました。カンラーブ容疑者の妻と子どもも、死亡しているのが発見されたということです。

ロイター通信によると、目撃者の証言では、カンラーブ容疑者は、昼休み中の保育園を訪れ、最初に職員4~5人を撃つと、その後、鍵がかかっていた子供たちが寝ている部屋に押し入り、ナイフで殺害したといいます。

犯行を目撃したという教師は、「あそこのテーブルでご飯を食べていた子を、私が呼んでいた時だったわ。犯人は、男の子とお母さんを撃ったの」「銃だってすぐわかったわ、弾を入れる動作をしていたから。私は仲間に『銃を乱射してるの、逃げて』って言いました」と、当時の緊迫した様子を語りました。

この教師は、カンラーブ容疑者から頭に銃を突きつけられましたが、壁を登って逃げたといいます。

――ナイフでも子どもを襲ってた?

犯行を目撃した教師
「そうよ。誰がどうなったかわからない。来月出産予定の先生も切りつけたわ。その次に、同じ部屋にいた私の後輩の先生も切りつけた。彼女は亡くなったわ」

カンラーブ容疑者は去年、覚醒剤を使ったなどとして逮捕され、警察を解雇されていました。6日、事件前には裁判に出廷していて、裁判の後、この保育園に自分の子どもを探しに行ったものの、いなかったことに腹を立て、銃撃を始めたとみられています。

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現地に住む野口直樹さんは、事件直前、現場近くのカフェに向かっていたといいます。

ノンブアランプー県在住 野口直樹さん
「妻のいとこが病院で働いていて、事件があったことにいち早く気づいて、『犯人も逃げてる』と。妻に『いま犯人逃げてて、銃持って歩いているから、戸締まりしっかりしておきなさい、そっちに逃げるかもしれない』。妻から急きょ連絡がきて、すぐ家に戻った」

――事件があった町はどんな町?

ノンブアランプー県在住 野口直樹さん
「俗に言う田舎。田園風景が広がっていて、おだやかな、自然豊かなところ。自由に子供が無邪気に遊んでいる環境なので、大きな事件、ニュースは聞かないですし、ショックな事件でしたね」

地元警察は、犯行の詳しい経緯を調べています。
(2022年10月6日放送「news zero」より)